臨床検査部のご案内Clinical laboratory

臨床検査部のご案内

 日々進化していく医療ですが、病院の診療機能に必要な専門性を高めながら、迅速、正確、質の高い検査を目指して一同努力しています。
 検体検査室、輸血検査室、生理検査室2室、超音波検査室に分かれて、通常外来、発熱外来健診センター、在宅診療、関連施設、入院(急性期・慢性期・回復期)からの検査依頼に対応しています。
 施設基準 検体管理加算(Ⅰ)(Ⅱ)

【スタッフ】臨床検査技師:6名 助手:1名(2023.11.1現在)

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検体系検査

緊急依頼検体は30分以内に報告しています。

生化学検査

 肝機能・腎機能・糖尿病・膵臓・脂質成分を検査し各臓器の状態を調べます。
 TP・T-BiL・AST・ALT・LD・CK・ALP・BUN・UA・Na/K/Cl・Ca・GLU・ALB
 γ-GTP・ChE・Tch・TG・HDL・LDL・GFR

血液学検査

 血液中の赤血球・白血球・血小板などの細胞数と種類を調べます。
出血傾向がないかを調べます。最初に血球の大きさやHb量を測定し、異常検体ではさらに顕微鏡による形態変化を見ます。炎症や貧血、血液疾患がないかがわかります。
止血に関する凝固因子の機能を調べます。
 WBC・HB・PLT・RET・血液像(機械法・目視法) 、凝固検査(PT・APTT)

免疫血清学検査

 肝炎ウィルス、梅毒反応、HIV検査
 HBS抗原、HCV抗体、TP抗体、HIV抗原

一般検査

 尿検査(尿定性・沈査)
 尿中に糖・蛋白質・潜血の有無や尿中有形成分(赤血球・白血球・細菌)を調べます。
 尿路感染症や膀胱・腎臓疾患がないか見ることが出来ます。
 便検査(潜血検査)
 便中の潜血反応を調べ消化器系疾患の有無を見ます。
 皮膚検査(真菌・疥癬)

迅速検査

 血液ガス 呼吸機能の状態をみるために動脈血中のガス分析を行う。
心筋マーカー 心筋トロポニンT
細菌・ウィルス抗原検査:溶連菌検査、インフルエンザ抗原、COVID19抗原検査

その他検査

 ピロリ菌検査(UBIT呼気採取)




生化学自動遠心分離機



輸血検査室

 患者様に安全で適正な輸血医療を受けて頂くために管理システムと自動検査装置を備えています。
血液型検査・抗体スクリーニング・クームス試験
 血液製剤管理と貯血式自己血採取補助業務

輸血検査装置
生理機能検査

心電図検査

 心臓の活動により生じる電気的変動を体表面から記録した波形図です。
 心臓のリズムや異常を捉えることができる。心臓疾患の発見、診断、治療効果、ペースメーカーの確認などに用いる検査。

ホルター心電図

 携帯型心電計を24時間装着して心電図を取り続ける検査です。問診などで心臓病がある事が疑われる場合に行われます。安静時では異常が見つからない時に有用です。

マスター負荷心電図

 安静時心電図では見つからないことがあります。患者様の心臓に負荷(階段の昇降運動)  をかけ運動前後での心電図波形の変化を見ます。虚血や不整脈の判定を行う検査。

呼吸機能検査

 息を最大限吸ったり、吐いたりできる量(肺活量)や息の速さ(息のとおり安さ)を測定し  肺に取り込まれる酸素の量を調べます。SVC、FVC

ABI(血圧脈派波)PWV

 足首と上腕の血圧比のことで、脈派の伝わり方を調べ、動脈の狭窄や閉塞がないかを見る検査。

脳波検査

 脳の機能を調べる検査で、頭皮上に多数の電極を装着して活動電位を調べ脳波計で記録します。記録された波形の大きさや形、出現パターンなどで脳の活動状態を見ます。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)

 睡眠中に息が止まり、睡眠不足による眠気や集中力低下や低酸素状態に陥ると、心臓  や血管にダメージをあたえ高血圧や心臓病などの合併症をおこします。睡眠中の呼吸状態を自宅にて検査を行います。

視力検査・眼圧検査・眼底検査

 




生化学自動遠心分離機






超音波検査

 人の耳では聞こえない程度の超音波を送信し、臓器や組織からはね返ってくる反射波を映像化します。超音波伝わりやすいように、体の表面に検査用のゼリを塗り、超音波のでる器械(プローブ)をあてて検査を行います。
 頸動脈は、血管壁の厚さや血管内部の状態を確認しプラークの有無や狭窄していないか見ます。心臓検査は心房や心室、心臓の血管流れる血流の方向や速度が分かるため、心臓各部の構造と機能が分かります。
 下肢静脈検査は深部静脈にある血栓を探るこが出来ます。太ももから踝にかけて静脈の流れが順調で血栓ができていない検査します。
 下肢動脈検査は、下肢の動脈の血管に動脈硬化がないか血管につまりがないか調べます。甲状腺検査は、甲状腺の大きさや腫瘍の有無、リンパ節の腫れを見る検査です。
 腹部検査は、肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・腎臓を中心に異常がないか調べます。胆石、ポリープ、のう胞、腫瘍などの限局性病変、脂肪肝、慢性肝炎などのびまん性疾患、各臓器の形態を調べる検査です。 乳腺検査は、乳房内部の腫瘤や乳管拡張の変化を調べる検査です。

超音波検査